成島 尚之

  • 表面改質によるTiへの抗菌性および骨適合性付与
  • 生体用NiTi合金の析出物制御
  • 軽元素を活用したチタンの組織制御と高清浄度化
  • Co-Cr合金における晶析出相制御と高機能化
  • 金属系生体材料の生体内腐食挙動とアレルギー性
  • 生体材料
  • Ti合金
  • Co-Cr合金
  • リン酸カルシウム
  • 界面反応
  • 表面改質

世界的に高齢者人口の割合が増加しており、生体機能の喪失や低下に苦しむ患者数は増加することが確実視されています。このような人が快適な生活を維持するためには生体機能再建用機器に関して材料にまで遡った検討が必要になります。当グループでは物理化学的なアプローチによりTi合金やCo-Cr合金といった金属系バイオマテリアルの高機能化に取り組んでいます。例えば、血管の狭窄治療に用いられるステントは細い網目状の筒で、NiTi合金やCo-Cr合金から作製されています。この網目部分の金属組織を制御することで、より安全に、より長期間使用できるステントの開発を行っています。人工歯根や人工関節への応用を念頭に、チタン合金へ抗菌性や骨との迅速に密着する機能を与える表面改質に関する研究も行っています。加えて、軽元素とチタンの反応を利用したチタンの組織制御や高清浄度化を通して、チタンの高機能化と低コスト化の達成を図る研究も行っています。